ドラム式洗濯機、乾燥時間長くなっていない?

ドラム式洗濯機を使っていると、ある日突然「乾燥が終わっても衣類が生乾き」「乾燥時間がやたら長い」「電気代がいつもより高い」といった不具合を感じることがあります。その代表的な原因の一つが、熱交換器の汚れです。

ドラム式洗濯機の乾燥機能は、熱交換器で作られた温風をドラム内に送り込み、衣類の水分を蒸発させ、その蒸気を再び冷やして水に戻すという仕組みで成り立っています。ところが、この熱交換器は使用を重ねるごとにホコリや糸くず、洗剤や柔軟剤の残りカスが付着しやすい部分です。目に見えるフィルターを毎回掃除していても、奥にある熱交換器に汚れが蓄積すると、風の通り道が狭くなり、効率的に温風を送れなくなってしまいます。

その結果、本来の乾燥力が発揮できず、乾燥時間が長くなる、仕上がりがいつもよりしっとりしている、温風が弱いなどの症状が出ます。また、乾燥効率が下がると余計な電力を消費するため、電気代が上がるだけでなく、機械に負担がかかり故障の原因にもなります。特に熱交換器が詰まると、乾燥運転中に本体が異常に熱を持つこともあり、安全面から見ても軽視できません。

改善策としては、まず定期的にフィルター掃除を欠かさないことが基本です。しかし、フィルターだけでは防ぎきれない細かい汚れが熱交換器内部に溜まるため、半年から1年に一度は熱交換器の清掃を行うのが理想です。最近の機種には自動洗浄機能が備わっているものもありますが、完全に汚れを防げるわけではありません。取り外し可能な場合は、掃除機でホコリを吸い取る、専用ブラシやエアダスターを使って埃を飛ばすなど、メンテナンスが必要です。機種によっては分解清掃が必要な場合もあり、その際はメーカーのサービスや専門業者に依頼するのが安全です。

ドラム式洗濯機は便利ですが、乾燥機能を長く快適に使うためには「見えない部分=熱交換器の汚れ」に注意を払うことが欠かせません。定期的な点検と清掃を心がけることで、乾燥性能を維持し、無駄な電気代や故障リスクを減らすことができます。

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